2020年2月27日②☆誰かに伝えたくなる「自己肯定感を上げよう!臨床心理学【交流分析/Transactional Analysis】セミナー」
今回は、前回の続きで自己肯定感の上げ方と存在認知(ストローク)について、お話させていただきます。
少し長くなりますので、2回に分けてUPさせていただきますね。
さて、本日は、家族、恋人、友達、部下などの他者の自己肯定感の上げ方です。
自分の自己肯定感の上げ方は、他者の自己肯定感の上げ方を知ってからの方が分かりやすいと思いますので、後日にしますね。
自己肯定感とは・・・自らのあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味します。
存在認知(ストローク)とは・・・対人関係を築くかかわりの事で、相手や自分の存在を“認めている”ということを伝える、何らかの行為です。
自己肯定感を上げるには、ストロークが大きくかかわってきます。
ストロークは、人間誰しも無意識のうちに得ようとする原始的・生来的な感覚です。
生まれたばかりの赤ちゃんでも、ストロークを得るために大きな鳴き声をあげるのです。
ストロークが満たされると、たいてい多くの人はポジティブな気持ちや行動につながり自己肯定感を上げることができます。
ストロークは、肯定的なストロークと否定的なストロークに分かれ、それぞれ身体的なもの、非言語的なもの、言語的なものの3要素があります。
◇肯定的ストローク
相手のすべてを肯定し無条件に受け入れ『あなたを認めていますよ』と伝えること。
身体的なもの・・・なでる、抱きしめる、握手する、など
非言語的なもの・・・ほほえむ、相槌を打つ、傾聴する、など
言語的なもの・・・ほめる、なぐさめる、あいさつをする、など
◇否定的ストローク
否定や無視で、相手の自尊感情を低下させること。
身体的なもの・・・たたく、なぐる、など
非言語的なもの・・・無視する、信頼しない、など
言語的なもの・・・悪口をいう、責める、注意するなど
肯定的なストロークの方がいいと思いますよね?
しかし、否定的ストロークには、人を育てる・成長を見守るという観点においてはとても大切なこともあります。
例えば、親が自分の子どもに、『もう遅いよ、明日起きれないと困るから早く寝なさい』、『そろそろゲームをやめて、宿題をしなさい』、『お掃除をさぼろうなんて、良くない考えだよ』などです。
子どもの存在を認めてはいますが、子どもの行動や考え方などの限定的な一部分についての停止や修正、指示を行いっています。
これは、言われる子ども側にとっては否定的ストロークになりえますが、親が子どもを育てる、成長を見守るという過程においてはとても大事なアプローチです。
とはいえ、フォローも欲しいですよね。
子どもがちゃんと順応できたら、優しく抱きしめて褒めてあげましょう。
きっと、嬉しくなって徐々に自分からできるようになります。
^^
そう、これが肯定的なストロークです。
優しく抱きしめられて褒められた子どもは、ストロークが満たされ自分の行いや考え方を正すことで自己肯定感をあげることがわかり、また優しく抱きしめられて褒められたくて徐々に自分からできるようになるのです。
もちろん、子どもだけではなく大人だって同じです。
家族、恋人、友達、部下など、怒ったり叱ったりするよりも、褒めて褒めてストロークを満たし自己肯定感を上げる方が、怒るよりもはるかに効率が良くまたお互いWIN-WINな関係が作れるのです。
次回は、自己肯定感の上げ方と存在認知(ストローク)について、自分の自己肯定感の上げ方です。
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