2020年12月ご相談アドバイス⑤「精神的に参ってしまっている友人への対応方法」
◇クライアント様 女性
◇ご相談内容 「精神的に参ってしまっている友人への対応方法」
◇アドバイス
○○さん、はじめまして。
Heart To Heartの楠と申します。
お悩み、拝見しました。
もう少し、詳しくお話を伺わないと分からないこともあるので、ご状況やお気持ちを推察しながらお話しさせていただきますね。
○○さんは、精神的に参ってしまっているご友人への対応方法について、お悩みなのですね。
ご友人のお悩みを共有し、ご自身の負担も感じながらも親切にご対応なさるのは、本当に大変なことです。
ご友人のお悩みについて、葛藤する想いもお持ちで、ご友人のお悩み・ご自身のご負担・ご友人に対する葛藤と、実は3つのお悩みを抱えていらっしゃるのですね。
学生時代から長い付き合いのご友人とはいえ、たいへん憂慮されていらっしゃるように感じました。
そんな状態でも、理解しようとなさっていたり、ご友人には死んでほしくない、とお考えになる○○さんは、本当に心のお優しい方だと思います。
ご友人に負担をかけず、またご自身にも負担がかからない方法があればお知りになりたいと思うのも、ご友人とのご縁を続けていこうと思われていらっしゃるからなのでしょう。
しかし、電話口で「死にたい」と口にされたり、死んだら話せなくなるから電話した、などと話されてしまうとなんて言えばいいのかわからなくなってしまうのも、他人に求め過ぎでは?と思ってしまうのも無理もないことだと思います。
よく、お辛いお心の内をお話しくださいました。
少しでも、○○さんのお力になれますようにお話させていただければと思います。
○○さんとご友人が、このようなご関係というかご状況になられてからどのくらい経っているのかは分かりませんが、ご友人はすっかり○○さんに依存なさっていらっしゃるように思います。
今後もこの関係を継続させていくのはしんどいし、難しくなることもあるでしょう。
○○さんもご友人も、年齢を重ね、ご家庭をお持ちになったり働き方を変えたりすることもあるでしょうから、今後のライフスタイルの変化から関わり方を変えざる得ないこともあるからです。
それに、今の状況ですと、○○さんが疲れ果ててしまわないか心配です。
お悩みの程度を軽くしていくか、無くすかでもしないと、いつ○○さんのご生活や心身にも影響が出てもおかしくないと思います。
では、悩みを軽減または減らすにはどうしたら良いでしょうか。
それは、○○さんが変わることが一番の近道です。
人を変えるのは、とても難しいのですが自分が変わることはできます。
具体的には、ご友人のお悩みはご友人のもの、自分が関われるのはここまでと割り切り、ご自身が関わる範囲や時間の線引きをすることです。
つまり、ご友人との“共有”を減らすのです。
彼女の立場になって考え、絶対に否定せず、基本だまって話を聞く、それで十分だと思います。
心を許せる相手に話を聞いてもらえるだけで、人は癒されたりすっきりしたり元気を取り戻すこともできます。
スタンスは今のままで十分ですので、聴く頻度を減らせるように、対応やお気持ちを変えてみましょう。
電話がかかってきたときに、最初に、「今日は〇時に△の予定があるから□分だけ話しましょう。それでもいい?」と、話す時間を指定して区切ってしまっても良いと思います。
時間になったら、「また今度、話しましょう。」と電話を切りましょう。
○○さんのお気持ちには、ご友人のお話を聞かないとご友人が死んでしまうのではないか、というご心配があると思います。
しかし、その想いは○○さんの心のご負担を増やすばかりです。
ご自身にできることはここまでで、これから先の事は、しかるべきところに対応してもらうこと、と考えてみてください。
例えば、もしも、ご友人が自殺を実行なさろうとしたとしても、○○さんは遠方に住んでいらっしゃいますしすぐに駆け付けたり対応することは難しいでしょう。
対応が早ければ、助かる命もたくさんあります。
ご家族や地域のサポートに対応していただくのが良いと思いますが、ご友人のご家族様にお話することが難しければ、ご友人がお住まいの地域の精神保健福祉センターに相談してみてください。
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html
様々なお悩みに対応できる専任のスタッフさんがいらっしゃるので、お友達のような場合についても色々なことが相談できるはずです。
お一人で頑張りすぎず、頼れる先には、頼ってくださいね。
ご自身や、ご自身の生活を守るようにしてください。
ご参考になりましたら、幸いです。
○○さんのお悩みが改善されますように、心からお祈り申し上げております。
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