2020年2月ご相談アドバイス④話したいことが話せない自分を変えたいことについて
登録しているサイトで、カウンセリングのご対応をさせていただきました。
誰にもオープンなサイトですので、ブログにもUPさせていただきました。
◇クライアント様 女性
◇ご相談内容 話したいことが話せない自分を変えたい
◇アドバイス
〇〇さん
はじめまして。
Counseling Room Heart To Heartの楠と申します。
お悩み、拝見いたしました。
話したいことが話せない自分を変えたい、彼氏さんにも本当の自分を出したいと思ってらっしゃるのですね。
会話は、プライベートや仕事などあらゆる場面で欠かせないコミュニケーションですし、好きな人の前でもありのままでいられないのはとてもお辛いですね。
日々、ご苦労なされていることと拝察いたします。
よく、お話しくださいましたね。
とても、勇気がいることだったと思います。
変わりたい、というお気持ちの強さ、とても伝わりました。
〇〇さんのお悩みが、少しでも改善できるようにサポートさせていただければと存じます。
具体的なコミュニケーションについては、いくつかご提案ができますが、その前にまずご自身に対するお気持ちについてお話させていただければと思います。
過去のトラウマが起因して、私のことなんて好きになってくれる人いない、というお気持ちがお強くなったのですね。
お気持ち、とてもよくわかります。
私も、誰にも愛されていない、自分が嫌い、と長いこと思っていた時期がありました。
他人が良く見えて、自分に自信も持てませんでした。
私も、過去のトラウマがあったからだと思います。
トラウマを癒すには、長い時間が必要かもしれません。
カウンセラーやドクターの知を借りることも、あるかもしれません。
しかし、100%は無理でもご自身でもトラウマを改善することもできると思います。
それは、自身が自身を愛してあげること、だと考えています。
これは、持論になりますので、参考程度にお聞きいただければと思います。
私は、自分を愛することができなければ誰かをちゃんと愛することはできない、と考えています。
愛するとは、色々な形がありますね。
優しくすること、癒すこと、全てを受け止めること、時には叱咤激励すること、過ちを諭すこと、そばで見守ること、など。
愛する人に対して、本当に必要だと思うことをする、それは愛情だと思います。
愛情を受けた人は、感じること、思うこと、胸に迫ることなどもあるかもしれませんね。
自分の事を想ってくれていると感じれば、嬉しさやあたたかさややる気などポジティブな気持ちにつながります。
それは、自分に対しても同じです。
ポジティブな気持ちは、自己効力感や自己肯定感が高まり自信ややる気が出たり、不安よりも期待や希望が大きくなることもあり良いことばかりだと思います。
お友達や彼氏さんに対する気持ちや態度も、きっと変化が起こると思います。
ですから、ポジティブな気持ちを呼び起こしてあげるために、ご自分のことをご自分が愛してあげることが大事だと思います。
〇〇さんは、ご自身の良いところはどんなところだと思いますか?
こうしてネット上でお悩みを拝見した限りではありますが、私は、〇〇さんは人の気持ちを考えられる優しさ、ご自身のお悩みを前向きに克服しようとする勇気、ご自身を変えたいという向上心をお持ちの素敵な女性だと思います。
〇〇さんの優しいところ、勇気があるところ、向上心があるところは是非、ご自身でも褒めて認めて伸ばしていってください。
また、〇〇さんはどんな時のご自身でしたら、ご自身を好きだと思えますか?
例えば、私事ではありますが私はありがとうと言っている自分、ありがとうと言われている自分が好きです。
この好きな自分でいるためには、どうしたらよいか?どうすべきか?多分、今はそれを無意識に考えて行動しているような気がします。
小さなことでもざっくりでも構いませんので、〇〇さんがこんなときの自分は好きだと思えるかもしれないシチュエーションを考えてみてください。
そんな自分でいるにはどうしたらよいか、どんなふうにしたらよいか、無理しない程度に少しずつ意識して行動して、そしてご自身を褒めてあげてください。
続けていくと、今よりご自身の事がお好きになれるのではないかと思います。
どうぞ、ご検討ください。
コミュニケーションの方法ですが、アサーショントレーニング、傾聴、という言葉は聞いたことはありますか?
アサーションとは、より良い人間関係を構築するためのコミュニケーションスキルの一つで、「人は誰でも自分の意見や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己主張のことです。
トレーニングを通じて、一方的に自分の意見を押し付けるのでも、我慢するのでもなく、お互いを尊重しながら率直に自己表現ができるようになることを目指します。
1950年代にアメリカで生まれたカウンセリング手法で、日本ではカウンセラーを目指す人はもとより、企業研修や大学の公開講座などにも取り入れられ徐々に認知度があがってきました。
私も何度か一般向けセミナーに参加したことがあるのですが、大変勉強になりましたしコミュニケーションが苦手な方々が多くいらっしゃることが分かりました。
ご自身のお悩み克服のために参加されている方が、たくさんいらっしゃり熱心に耳を傾けたり戸惑いながらもワークに参加されていました。
セミナーが始まったころは、緊張の面持ちをされていた方も、セミナーの終わりには皆の中に混じり頑張った自分たちを褒めあったりしていました。
傾聴とは、米国の心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズによって提唱されました。
相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする共感的理解、相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れずに相手の話を否定せず肯定的な関心を持って聴く無条件の肯定的関心、聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認する自己一致、の3要素を人間尊重の聞く側の態度とし、伝え返しや要約などのスキルが提案されています。
簡単に言うと、アサーションは自分も相手も尊重する話し方で傾聴は話す側が話しやすくなるような聴き方です。
コミュニケーションは、話し方も大事ですが聴き方も大事だと思います。
もしよければ、セミナーや大学の公開講座を利用したり、アサーショントレーニング・傾聴トレーニングができるカウンセラーや専門職の方に相談することも検討してみてくださいね。
〇〇さんのお悩みが、改善されますように祈っております。
コミュニケーション、自己肯定感、自己効力感についてお悩みは、なかなかご相談の多いお悩みの一つです。
少しでも、クライアント様のお役に立てましたら幸甚に存じます。
今後も鋭意努力いたします。
クライアント様のお悩みが改善されることを、心よりお祈り申し上げます。
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